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2009/06/26

ジャンルの壁 (MASIRANO)

 今まで使ってきたオーディオインターフェイスが熱さのせいで調子悪くなることが多くなったので、スペアを今日買ってきたのですが、不良品なのかまともに動作しません。安かったから仕方ないかもしれませんが、がっかりしました。その代わり昨日までうんともすんとも言わなかった古いインターフェイスが、なぜか今日は快調です。

 さて、今日はジャンルの壁の話。ジャンルの壁というとしばしばネガティブな文脈で語られますが、「壁」という時には閉鎖性の弊害を批判するイメージがあります。まあ、それはもっともなんですが、やはりジャンルの「区別」というのははっきりと存在するわけで、区別している制約や背景があるからこそ面白いというのも真実だと思います。
 話は飛びますが、以前はよく、知り合った人にどんな音楽がすきかということを話のきっかけに聞いたりしました。そんな時、いちばん多く返ってきた答えが「音楽?そうね、何でも聴くよ」という答えでした。僕はその答えを聞く度に非常にがっかりしました。こだわりを持って音楽を聴いていれば、必ず偏りは出てくるものです。その人がどんなジャンルが好きであるにせよ、そのこだわりと偏愛の話に興味があったのです。そこにこそ、その人の人となりが現れているからです。当時の僕にしてみれば「何でも聴く」=「何にも聴いていない」に等しいことでした。実際、そのように答えた人は音楽そのものに大して興味がないことが多かった事は確かです。これがスポーツの話なら、「どのチームでも応援するよ」なんてことはあり得ないでしょう。異性の好みにしても・・・(これはどんな異性でもokという人もいるかもしれませんが。)
 このように、僕はどちらかというと、ジャンルの壁というか差異というものを、それを好む人のパーソナリティーの反映と捉える節があったのですが、最近になってそれは安直に過ぎるかな、とも思うようになりました。人の好みというのは単にジャンルで区切られるものではなく、もっとディティールにあるのではないかということです。つまりその人の辿った経験により、音の質感や、スケール、楽器の構成、音色、タイミングなど、好みは細かい要素に分解されるはずです。それを強く思ったのは、先日NYから来たDJのプレイを聴いたときです。そのときは、ある一定の傾向はあるにせよ、ジャンルは多岐にわたり、BPMすらしょっちゅう変わっていましたが、ジャンル間の断裂というものはまったく感じられず、むしろ、DJのパーソナリティーが素直に反映されていたのがごく自然に感じられました。結局、プレイの良し悪しというのは、ある種のフィーリングがロスなく表現されているかどうかであって、それに比べれば音楽のスタイルは2次的な問題に過ぎない・・・という、言ってしまうとごく当たり前のことですが、そんなことをあらためて認識した次第でした。
 というわけで、basilisk.では自分の内にあるマグマのようなフィーリングを信じて、これまで以上に自由に制作(なんちゃってですが)&プレイしていきたいと想いを新たにしました。とはいえ、これまでどおり特定ジャンルへの偏愛は捨てるつもりはありません。時代の変遷の中で同一性を保っているジャンルというのはもはやカルチャーといって差し支えないからです。あるカルチャーへの帰属意識は、単なる音楽的好みとは別次元の要素としてパーソナリティーの一部となりうるものであることもまた確かです。
 結論としては、ジャンルの壁はないと困る、但し人はそれに縛られない!ということで。

2009/04/24

 新しいトラックを5曲、myspaceにアップしました。(上から5曲がそうです)もちろん明日プレイします。

2009/04/23

アナログブーム再燃?

 先日デジタル音源の利点について書いたばかりですが、こんな記事があったので紹介します。アメリカで2008年CDの売り上げが17%落ちたのに対し、アナログレコード(アルバムのみ)は38%増えたという話に、なんでかっていう考察が書かれていてうなずける部分もあり興味深いです。


 まあ、こういう数字っていうのはわかりやすさの裏で事実を覆い隠すこともしばしばあるわけで、CDがじり貧な中でメジャーレーベルが(モノとして訴求力のある)アナログ盤のリリースを増やしただけかもしれないし、アナログ盤の売り上げ増加分より、ダウンロード販売の売り上げ増加分の方が金額ベースでは遥かに多いかもしれないし、本当のところどうなんでしょうね??
 元ギタリストという視点からみると、生演奏に対するこだわりから解放されてDJやってる時点で、アナログかデジタルかなんて些細な問題ともいえるんですが…。おっと、またこれは別の話。

MASIRANO(higashikawa)

2009/04/19

 デジタル音源を使ってDJすることの利点の一つとして、音源をオンラインで買ったり受け取ったりできるということがあります。まあこれは違法にダウンロードした音源でDJすることも可能なわけで、ある種の倫理が問われる問題でもあるのですが、どんな技術にもいえることだと思いますのでここでは問題にしません。

 で、今日書こうと思ったのは、タイトル通りダブプレートが届いたって話。先日myspaceのメッセージボックスにマイアミのガールズポップグループからメッセージがあり、UKからきたDJにドラムンベース-リミックスを作ってもらったから聴いてほしいということだったので、それならmp3の320kbpsで送ってくれたらクラブでプレイできるよって返事しておいたんです。そしたら今日2曲送られてきたのでseratoで試しにミックスしてみたりしてみました。十分使えます。

 はっきりいって僕みたいな地方のDJ(っていうのも恥ずかしいですが)にダブ(っていうかサンプルデータ)を送ったところでなんのプロモーションにもなりませんが、デジタルメディアだから向こうも気にしないで手当たり次第送れるし、こちらとしても、届いたのはリリースされるかどうかもわからないレア音源だし得した気分なわけで(これは音源入手先がオンラインの時代にはこれまで以上に重要なことになるかも)、デジタル&ネットの時代ならではのやりとりですよね。myspaceもはっきりいって使いづらいですが、世界シェアがあるのでたまにこういうことがあるのが面白いです。

MASIRANO(higashikawa)

2009/04/14

    [その1] [その2]
 これまでライブとDJの違いについて書いてきました。共存できるはずの両者ですが、一見似ているだけにそのズレにぶつかった時の違和感というのは以外に大きいものです。
 ところが、昨今の楽器、作曲方法、および演奏方法の発達により、昔のようにバンドだから、DJだからとはっきり分けられないケースが増えてきました。まあそれもだいぶ前から起きていたことではありますが、ここ数年で高性能な機材が安価になり、誰でもいろんなことを試してみて、自分にあったやり方ができる環境が整ってきたように思います。
 例えばDJが音の断片を使ってリアルタイムに音源をつむいでいったり、逆にミュージシャンが自分の音源でDJしたり、そうしたボーダーレスな事が現に行なわれはじめているのです。そのなかで、新しい価値観をもった世代が現れてくると、また状況は違ってくるかもしれませんが、現在のところパーティーの現場や、オーディエンスの側の意識がまだまだ付いていってないのかなという気がします。
 そいうところで、葛藤のあるミュージシャンやDJというのは実は結構いるのではないでしょうか。basilisk.でも、パーティーである以上は、いろんな可能性を試しながらも、その辺の微妙なさじ加減には細心の注意を払う必要があると感じています。  (おわり)

    [その1] [その2]

MASIRANO(higashikawa)

この話はフィクションです。

2009/04/11

制作日誌 (by MASIRANO)

 昨日は友人のライブセットに使用するためのリズムトラックの制作を一部お手伝いしました。彼はDJもやっていますが、それとは別にターンテーブル、cdj、カオスパッドを使ったユニークなソロライブをやっており、前回のbasiliskでもMASIRANOにゲストとして参加してもらったり、いつも刺激をもらっています。
 今回はプランを聞きながらエンジニア的にサンプルをプログラミングしていきましたが、時間の制約がある中での、普段の自分とは違う発想での作業となり、すごく勉強になりました。
 できた素材は来週の某ビッグパーティーで使用する予定とのこと。たくさんのお客さんに聴いて貰えるかと思うと僕もわくわくします。

2009/04/09


 MASIRANOのスタンスは、ライブアーティストとしてクラブ系のサウンドをクラブでプレイするというものです。実際には自分の場合DJ機材を使用してのプレイですからやってることそのものはDJする時と変わりませんが、MASIRANOとしてブースに立つ以上、これは100%"オレ"サウンドですよということです。これは当たれば手ごたえは大きいですが、全く受けない危険もある諸刃の剣ともいえます。
 これがライブハウスであれば、お客さんもそんなもんかと、ああこの人はこんな感じねと、良きに付け悪しきに付け受け止めてくれる素地があるのですが、クラブに遊びに来てるお客さんは、気に入らなかった時の反応があからさまというか、「はいBGM決定~」てな感じで即放置プレイに入りますから、これが買ってきたレコードならまだいいですが、せっせとつくった自分の音源でその状況だとホント泣きそうになります。
 裏を返せば、クラブDJというのはそれだけオーディエンスの快楽を充足させることに対して強いプレッシャーを受け続けているのだと思います。僕もDJをする時はやはりフロアの状況、お客さんの反応を見るということを第一に考えて選曲せざるを得ません。そうやってある意味自分をコロしてでもオーティエンスに奉仕するという強さがDJの条件なのではないでしょうか。これは昔バンドをやっていたころは解らないことでした。

[その3へ]

MASIRANO(higashikawa)
この話はフィクションです。

2009/04/08

 今回はDJとライブの関係について書きたいと思います。というのも、basiliskにおいて、両者の微妙な差異は意外と大きなのテーマとなっているからです。
 僕は以前バンドでライブ活動をしていました。告白すると、バンドをやっている当時は考え方がそれ中心になってしまい、いわゆるクラブDJという人たちに胡散臭さを感じていました。バンドのサウンドはそのバンドでしか出せないオリジナルな音であるのに対し、DJがかけるレコードは誰がかけても同じ音じゃないかと、まあモテてる彼らに僻み半分だったわけです。
 逆に今になってみれば、DJのひとは僕達バンドの連中に対して、こう考えていたとしても不思議ではありません。「世界にはこれほどすばらしいレコードが山ほどあるのに、自分達のしょーもない曲ばかり演奏されてもね・・・」
 この2つの対立する考え方はいずれも了見が狭すぎなのは明らかですが、一片の事実を含んでいるのもまた確かです。実際、お客さんもプレイする側も、ライブハウスとクラブではっきり分かれてしまっているのではないでしょうか。それだけ2つのシーンで、求めるものも流儀も異なってしまっているということだと思います。
 で、basiliskでは、その垣根を少しだけほどいてみようということをやっているわけですが、なかなかどうしてこれが難しいんですね。        (続き)

MASIRANO(higashikawa)

この話はフィクションです。

2009/04/07

MASIRANO self-introduction

 こんにちは、MASIRANOです。
 初めての書き込みなので自己紹介をしたいと思います。MASIRANOはトラックメーカーの僕と、トランペッターの2人のユニットです。ジャンルは特に決めてるわけではないですが、これまで僕が愛し、学んできた音楽に対し、恩返しではないですが、自分なりのoutputをしていきたいと考えています。ということでやはり自分の中では「ドラムンベース」が中心にあるわけですが、その軸上にあるUKで発展したbreakbeat music、ハードコアやdubstepなんかもいつも念頭にはあります。ディープなベース、質感のあるビート、upliftingなアトモスフィアが大好きです。
 また、ライブではトランペットと一緒にプレイするので、その点ではJAZZを意識しています。JAZZのエレメントというのもいくつかあると思いますが、まあ、雰囲気と姿勢ですね。僕はプレイヤーとしてJAZZを学んだことはないのであまり胸を張ってはいえませんが、DJ的視点からそれを取り入れさせてもらってます。
 そんな感じで、肩肘張らずに気持ちのいい音楽をどんどん作ってプレイしようというのがMASIRANOです。どうぞよろしく。

MASIRANO(higashikawa)