2009/04/14

    [その1] [その2]
 これまでライブとDJの違いについて書いてきました。共存できるはずの両者ですが、一見似ているだけにそのズレにぶつかった時の違和感というのは以外に大きいものです。
 ところが、昨今の楽器、作曲方法、および演奏方法の発達により、昔のようにバンドだから、DJだからとはっきり分けられないケースが増えてきました。まあそれもだいぶ前から起きていたことではありますが、ここ数年で高性能な機材が安価になり、誰でもいろんなことを試してみて、自分にあったやり方ができる環境が整ってきたように思います。
 例えばDJが音の断片を使ってリアルタイムに音源をつむいでいったり、逆にミュージシャンが自分の音源でDJしたり、そうしたボーダーレスな事が現に行なわれはじめているのです。そのなかで、新しい価値観をもった世代が現れてくると、また状況は違ってくるかもしれませんが、現在のところパーティーの現場や、オーディエンスの側の意識がまだまだ付いていってないのかなという気がします。
 そいうところで、葛藤のあるミュージシャンやDJというのは実は結構いるのではないでしょうか。basilisk.でも、パーティーである以上は、いろんな可能性を試しながらも、その辺の微妙なさじ加減には細心の注意を払う必要があると感じています。  (おわり)

    [その1] [その2]

MASIRANO(higashikawa)

この話はフィクションです。

0 コメント: