2009/04/09


 MASIRANOのスタンスは、ライブアーティストとしてクラブ系のサウンドをクラブでプレイするというものです。実際には自分の場合DJ機材を使用してのプレイですからやってることそのものはDJする時と変わりませんが、MASIRANOとしてブースに立つ以上、これは100%"オレ"サウンドですよということです。これは当たれば手ごたえは大きいですが、全く受けない危険もある諸刃の剣ともいえます。
 これがライブハウスであれば、お客さんもそんなもんかと、ああこの人はこんな感じねと、良きに付け悪しきに付け受け止めてくれる素地があるのですが、クラブに遊びに来てるお客さんは、気に入らなかった時の反応があからさまというか、「はいBGM決定~」てな感じで即放置プレイに入りますから、これが買ってきたレコードならまだいいですが、せっせとつくった自分の音源でその状況だとホント泣きそうになります。
 裏を返せば、クラブDJというのはそれだけオーディエンスの快楽を充足させることに対して強いプレッシャーを受け続けているのだと思います。僕もDJをする時はやはりフロアの状況、お客さんの反応を見るということを第一に考えて選曲せざるを得ません。そうやってある意味自分をコロしてでもオーティエンスに奉仕するという強さがDJの条件なのではないでしょうか。これは昔バンドをやっていたころは解らないことでした。

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MASIRANO(higashikawa)
この話はフィクションです。

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